こんにちは、渡辺有です。
今年は両親の新盆でしたが、姉もアメリカだしお墓参りには行きませんでした。
ちょっとドライすぎるかなと自分でも思いますし、義母も心配してくれました。
しかしこれまでの実家との付き合いもこんな感じだったし、亡くなったからといって頻繁に帰るのは、ちょっと違うかな…と感じます。
遺品整理・実家が遠いデメリット
遺品整理を行うとき、実家が遠いと困ることが多いです。
まず、時間が足りない!
せめて日帰りできるくらい近ければ、ちょこちょこ片づけに行ったり、ゴミを処分したりできますが、遠いと無理です。
作業時間が少ないのは、遺品整理にはホント致命的。
家の売却などで、遺品整理に期限ができた場合は、業者に頼むことも考えたほうがよさそうです。
実家が遠いことによる「メリット」もある
実家が遠いとなかなか片づけに行けません。しかしそれが逆にメリットにもなります。
距離と時間をおくことにより、冷静になれるのです。
わたしの場合実家にいると、どれもこれも母の思い出が染みついているようで、全てを持ち帰りたくなります。
実際に母の服をたくさん持ち帰りましたが、実際に着たのは数点のみ。残りは再び実家に戻し、必要なら姉に持って帰ってもらい、不要なら処分しようと思います。
距離と時間をおくことで客観的に検討できます。
亡くなった人の生活用品全てを、遺品をして取っておく必要はありません。
亡くなった人も、全てのモノに対して平等に愛着を持っていたとは思えません。
例えば自分も、自分が亡くなった後に所有物全てを取っておいてもらいたいでしょうか?違いますよね。
意思を示しておく必要性
一番確実で簡単なのは、亡くなる前に自ら「所有物をどうするか」を決定しておくことです。
消耗品や家族で共用するモノは別にして、所有品リストを作り、自分が亡くなったあとは「処分」「〇〇さんに譲る」など記入しておけばカンペキ!
しかし実際は、ムリでしょう。
そのうちやろうと思っていても、自分の死はどこか現実離れしているし、そろそろ…と思った頃にはきっと気力がなくなっています。
その代わりに、自分が本当に大切にしているモノについて語っておくという手もあります。
この指輪はお気に入りで大事にしてきたから、ゆくゆくは〇〇にあげるね。とか
このカメラはわたしの体の一部と言っていいほど愛着あるんだ〜。とか
残された家族は、故人が本当に大切にしていたモノが何点かあれば、それで満足なのです。
不用品を片づける必要性
大切なモノとは逆に、不要なモノを「残さない」ことも大切だと思います。
残された家族が見たとき、それが故人の大切にしていたモノかどうかが分からないと、処分の判断に迷います。
亡くなった本人は、捨てるのがもったいなくてなんとなく取っておいたモノかもしれませんが、残された家族は「大切な遺品」として持ち続けるかもしれないのです。
これは本当に、わたし自身が判断に困っていることです。
モノの処分が大変だから言っているのではなく、判断が難しいからです。
処分だけであれば、お金で解決することが可能です(お金があれば、ですが…)。
「遺品整理」を考え直した
これまでは家を売却する前に要・不要を分け、必要なモノは持ち帰る、不要なモノは処分するつもりでいました。
しかし年に1回しか実家に行けないとなると、それがムリであることが分かりました。
優先順位としてはまず「必要なモノを持ち帰る」。
これさえできれば、遺品整理はOKだと考えるようになりました。
残りの不要なモノは、業者さんに頼んで処分が可能です。
不要品を自分で処分するのは、処分代金を安くするためです。
そう考えると遺品整理も実家の片づけも、少し余裕を感じるようになってきました。
あとは早めに親戚に声がけして、家具などを欲しい人に引き取ってもらえれば嬉しいですね。