こんにちは、渡辺有です。
「整理」と名のつくものが大好きなわたしは、もちろん「生前整理」にも興味があります。
図書館で生前整理の本を借りて読んだりしています。
しかし人によって「生前整理」に対する解釈が結構違うことを知りました。
生前整理って、とてもポジティブなものなんですよ。
母の見解 vs 姉の見解
今年2月に亡くなった母は、亡くなる直前まで片づけに前向きでした。
スッキリ気持ちよく過ごすためには、片づけが必要だと分かっていたのでしょう。
対して姉は、そんな母を見て「身辺整理をするなんて、お母さんこの世をはかなんでいたのかな」と感じたようです。
そうとるか!とわたしには新鮮でしたが、生前整理=死ぬ準備と感じてしまう人も確かにいるようです。
もし自分の両親が生前整理をネガティブに捉えているようであれば、「生前整理」という言葉は出さず、安全に暮らすための片づけをしよう!と前向きになれる言葉がけをしてあげるとよいのではないでしょうか。
生前整理は自分のために
『遺品整理は大変です。自分の子供たちに負の遺産を残さないためにも、生前整理をしましょう。』
よく聞くセリフですし、なるほどね〜じゃあ頑張ろうか、と思える人もいるでしょう。
しかし「死ねばもうモノなんてどうでもよくなるんだから、死ぬ前に整理する意義が分からない」という人も多いでしょう。
わたしは生前整理は、子供たちのためではなく、自分自身のためにこそ行うべきだと思います。
なぜ生前整理をするかというと
- 安全に老後を過ごすため
- 自分の持ち物を把握するため
- 形見として残したいものをハッキリさせるため
- 使わなくなったものを、誰かに使ってもらうため
つまり、残りの人生をよりよく生きるために行うのです。
老後は広いスペースが必要です
整理収納アドバイザーブログにも書きました▼

歳をとって介護が必要になると、広いスペースが必要になってきます。
- ベッドを置くスペース
- ヘルパーさんの作業スペース
- 杖や歩行器を使うスペース
これに加えて、ぶつかったりつまずいたりしないよう、通路は広めに確保したいですね。
放っておくとモノはどんどん増える一方ですので、意識して減らしていかないと、安全な老後生活が送れません。
モノを探す時間ほどムダなものはない
高齢者というと、しょっちゅうモノを探しているイメージがありませんか。
祖母はしょっちゅうモノがない・ない、と言って探し回っていました。
高齢になった父も、〇〇がない・△△がない、と探しています。
高齢になると短期記憶が衰えてきます。
みんなそうなるのです。あなたもわたしも。
買い物から帰ってバッグから財布を出し、その辺に置いて、どこに置いたか忘れてしまう。
忘れたっていいじゃないですか。
失くしても見つけやすいように、部屋をスッキリ整えておきましょう。
それが理想論だということは分かっています。
片づけられる人は、そもそもどこに置いたか忘れません。
しかしそこまで進行する前に、自分で片づける習慣をつけておく。
家族もそれを手伝ってあげる。
これも「生前整理」のひとつではないでしょうか。
ちなみに父が失くした〇〇と△△は、わたしが片づけをしたらあっさり見つかりました。
生前<ポジティブ>整理
モノが散らかるときのエントロピーの高さはハンパないですからね。

生きている限り、モノは散らかります。
つまり散らかるのは生きている証拠。
それでも暮らしやすさのために、ポジティブな生前整理を心がけましょう。
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整理収納アドバイザー同期で、生前整理アドバイザーでもある鈴木廉子さんのブログです▼

思い出箱やベストショットアルバムの作り方なども載っていて、参考になります。